表面を削ってピカピカに仕上げても色鮮やかで骨格までスケスケな「玉骨標本カラー版」

3Dプリンターでもの作りを行っている「吉本アートファクトリー」が、動物の骨格が透けて見える「玉骨標本」シリーズの新作として、特許技術で美しい色彩を実現したというカラー版をワンダーフェスティバル 2025[冬]に出展していました。
合同会社吉本アートファクトリー
https://y-artfactory.jp/
吉本アートファクトリーは、「風刺画」を代表する作品の1つである和田邦坊の「成金栄華時代」に描かれている、百円札に火をつけて明かりにしている「成金おじさん」を、公認アイテムとしてフルカラー3Dプリントで出力して販売していることでも知られています。

『成金栄華時代』 © 灸まん美術館 / 和田邦坊画業館
そして「成金おじさん」のほかに、ピュアクリアインクを用いて出力することにより内部の骨格が透けて見える「玉骨標本」というアイテムも販売しています。この標本、購入時点ではうっすら半透明の状態ですが、自分で磨き上げることでピカピカのスケスケになるというアイテムです。
ツルツルボディの中に骨格が透けて見える「玉骨標本・鯱」、自分で磨いて仕上げる楽しみあり - GIGAZINE

シャチのほか、イエネコやペンギンなど、ラインナップが広がっています。
猫もペンギンも体がスケスケな「玉骨標本 イエネコ&コウテイペンギン」 - GIGAZINE

ワンダーフェスティバル 2025[冬]では新たに、特許技術を用いた「玉骨標本カラー版」が出展されていました。従来のフルカラー3Dプリントの場合、表面のみが着色されるため仕上げ加工時の研磨で色が失われてしまうという課題を抱えていましたが、吉本アートファクトリーは透明な外層の内側0.5mmに色彩層を形成する独自技術を開発。研磨したあとも鮮やかな色彩を保持できるようになったとのことです。

玉骨標本カラー版のラインナップは4種類。

「コウテイペンギン(S)」。うっすら黒い体色の内側に骨格が透けて見えます。

「イエネコ(S)」。右耳は黒、左耳は茶色という三毛猫スタイルで、口を閉じていても頭蓋骨が透けていて牙が見えています。

「シバイヌ(S)」。茶色い体色が加わると、毛はないのになんだかモフモフできそうな気がします。

「シャチ(S)」。体の上側に黒い色が加わってシャチだとさらにわかりやすくなりました。

「玉骨標本」のカラー版は各アイテム税込7000円での販売でした。
なお、いずれも「S」の表記があるように、玉骨標本には大きめサイズも存在します。これは左から「シロナガスクジラ(XL)」、「コククジラ(XL)」、「シャチ(XL)」。

「コウテイペンギン(XL)」、「シバイヌ(XL)」、「イエネコ(XL)」。XLになると内部の骨格のディテールまではっきりくっきりと見えるようになって、ペンギンはちょっと不気味さがアップしている感じがあります。

恐竜の骨もあります。これは「トリケラトプス(XL)」と「ティラノサウルス(XL)」。XLのアイテムはいずれも展示のみとなっていました。

さらに「透明人体骨格」もありました。左の小さいものは92mmで税込7000円、右の大きいものは141mmで税込2万2000円。

©株式会社GB2
透明人体骨格は原型師・長汐響さんが手がけています。長汐さんからは「『玉骨標本』と同じ技術を使いながらも、また違ったアプローチで進んでいければと思います」というメッセージが寄せられていました。

玉骨標本のうち「コウテイペンギン(S)」「マッコウクジラ(S)」「トリケラトプス(S)」「ティラノサウルス(S)」、および「成金おじさん」フィギュアは、吉本アートファクトリーのオンラインショップでも購入可能です。
THUNDER MALL/合同会社吉本アートファクトリー
https://3d-mall.y-artfactory.jp/
©吉本3Dファクトリー
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