サイエンス

安価で長寿命なアルミニウムイオン電池の安定化に成功したと研究チームが発表



北京の研究者のチームが、アルミニウムイオン電池の安定化に成功したと発表しました。リチウムイオン電池よりも優れた代替品として、アルミニウムを用いた電池を開発できる可能性が期待されています。

Aluminum Batteries Outlive Lithium-Ion With a Pinch of Salt - IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/aluminum-battery


リチウムイオン電池は軽量で大容量の電力を蓄えることが可能なため、スマートフォンや電気自動車などの分野で幅広く活用されています。しかし、素材となるリチウムは高価で価格変動が激しいほか、リチウムイオン電池には発火性の電解液が必要などの欠点があります。

アルミニウムは地球の地殻で3番目に多い元素で、価格がリチウムの約4分の1と安く、電池への利用可能性を探る研究が行われてきました。これまでの研究では、イオン液体電解液が陽極腐食を引き起こす問題や、腐食を避けるためにゲル状のゲルポリマー電解液を使うと導電性が下がる問題が発生していました。


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