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トランプ大統領がTikTokについて「イーロン・マスクやラリー・エリソンが買ってアメリカとの合弁事業にする」という救済方法を示す


アメリカのドナルド・トランプ大統領が、サービス提供を大統領令で一時的に延長しているTikTokについて、テスラのイーロン・マスク氏やOracleのラリー・エリソン氏といった富豪が買収してアメリカとの合弁事業にすれば、大統領として事業継続の許可を出せるという救済手法を考えていることを明らかにしました。

Trump says he is open to Musk buying TikTok if Tesla CEO wants to do so | Reuters
https://www.reuters.com/technology/trump-says-he-is-open-musk-buying-tiktok-if-tesla-ceo-wants-do-so-2025-01-21/

Trump Open to Musk or Ellison Buying TikTok in Joint Venture With US - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-01-21/trump-says-he-s-open-to-musk-or-ellison-purchasing-tiktok

Trump says he's open to TikTok sale to Elon Musk or Larry Ellison
https://www.cnbc.com/2025/01/21/trump-says-hes-open-to-tiktok-sale-to-elon-musk-or-larry-ellison-.html

Trump says he's open to Elon Musk buying TikTok and negotiates a deal with billionaire Larry Ellison in front of the press | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/news/article-14310993/trump-tiktok-elon-musk.html

Donald Trump says he’s open to Elon Musk buying TikTok ‘if he wanted to’ | South China Morning Post
https://www.scmp.com/news/china/article/3295718/donald-trump-says-hes-open-elon-musk-buying-tiktok-if-he-wanted


トランプ大統領は現地時間2025年1月21日に行った記者会見で、記者から「イーロン・マスク氏がTikTokを買収するという方法はあるか?」と問われ、「彼がそう望むのであれば」と回答した上で「ラリーにも買って欲しい」と続けました。

TikTokは、親会社が中国企業のByteDanceであることから、ジョー・バイデン前大統領が署名して成立した「外国の敵対者が支配するアプリケーションがもたらす国家安全保障上の脅威からアメリカ国民を守る法律」、通称「TikTok禁止法」の影響をもろに受ける形で、2025年1月19日に「アメリカ国内での事業を売却するか、サービス提供を停止するか」の二択を迫られていました。

ぎりぎりまでサービス提供停止を回避する試みが行われましたが、結局、TikTokはサービスを一時停止。AppleやGoogleはアプリストアでのアプリ配信を停止しました。

「TikTok禁止法」施行に伴ってTikTok・CapCut・Lemon8・MARVEL SNAPなどがアメリカで配信停止に - GIGAZINE


しかし、トランプ氏が大統領に就任する前日に「就任直後に大統領令を発令し、TikTokの売却期限を延長し、国家安全保障を守るための合意を行えるようにする」と宣言したことで、TikTokはサービスを再開。また、1月20日に大統領に就任した際には、ただちに「TikTok禁止法」を75日間停止する大統領令に署名しました。

TikTok禁止法を75日間停止する大統領令にトランプ大統領が署名 - GIGAZINE


トランプ大統領が行ったのは、あくまで「TikTok禁止令の一時停止」であることから、TikTokには引き続き「アメリカでのサービス提供を停止するか、事業を売却するか」の選択が求められています。

この状況下で行われた記者会見で、トランプ大統領は「私は、TikTokを誰かが買収して、半分をアメリカ合衆国のものにするのはどうかと考えています。そうすれば、TikTokに対して(事業継続の)許可が出せます」と語りました。


トランプ大統領はかつてはTikTokに反対する立場を取っていましたが、2024年に行われた大統領選挙ではTikTokで公開した動画が多数再生されたこともあってかなり好意的な立場を取るようになっており、TikTokの周受資CEOと会食を行ったこともあります。周CEOはトランプ氏の大統領就任式に出席しています。

なお、このトランプ大統領の考えが周囲と相談した話なのか、あくまで独断なのかは不明で、マスク氏やエリソン氏、周CEOはこの件についてコメントしていません。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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