凍ったペットボトルをブチ込んで体をヒエヒエにできる山善の「水冷服 DIRECT COOL」はどんな代物なのか?

薄着になることができない作業環境での熱中症対策として、服にファンを取り付けて空調をコントロールする作業着がいろいろと出てきています。ただ、このタイプの作業着は涼しいのは間違いないのですが「ファンが風を取り込むため服が膨らんでしまう」「周りの匂いやほこりなども吸い込んでしまう」といった弱点があります。山善の「水冷服 DIRECT COOL」は水冷にすることによってこの問題をクリアしているということなので、一体どんな仕組みで体を冷やせるのか実物を借りて確かめてみました。
山善 水冷服
https://book.yamazen.co.jp/lp/directcool/

◆水冷服・外観
「水冷服 DIRECT COOL」にはプロ仕様(DC-B02S)と一般仕様(DC-B01S)の2種類があります。違いはバッテリー容量と保冷剤の厚みです。今回使用するのは一般仕様のものです。

内容物はこんな感じ。水冷服本体と説明書、バッテリーが付属します。

ぱっと見た感じはトレイルランニングなどで用いる、小型リュックのような印象。

しかし、背中と接する側にはパイプが通っていて、ただのリュックではないことがよくわかります。

このパイプは肩ストラップの内側を通って、肩から胸部にも来ています。

収納部への一番大きなアクセス口がありそうに見えたカバーをめくると、円形のフタがついています。

これはタンクのキャップで、中に冷却用の循環水とペットボトルを入れます。

上の方のファスナーを開けると、タンクの上部が見えました。ここは手入れするとき、タンクを取り外したり取り付けたりするのに使用します。他の荷物を収納するのは厳しそう。

下の方のファスナーを開けるとポンプがあります。ここもメンテナンス用です。

水が通るパイプとは別に、左の肩ストラップにはケーブルが通っています。これは水を循環させるポンプを動かすためのバッテリー用。

バッテリーにはUSBケーブルが付属します。

バッテリーの外観はこんな感じ。

上部に電源スイッチやUSBポート2種、インジケーターなどがあります。なお、USB Micro-Bポートが充電用で、USB Aポートはスマートフォンの給電に使えるとのこと。

ほかにあるのは肩ストラップ経由のケーブルを挿す電源ポートのみのシンプル構造です。

◆使用準備
まずは充電したバッテリーをケーブルに接続し、胸ポケットに収納しておきます。

タンクに水を150ml入れます。この水がパイプ内を循環することになるので、冷水を入れた方が効果が持続します。

そして、ペットボトルをタンクに入れます。サイズは600mlのものまで対応しています。循環水を冷却するために、凍らせた水のペットボトルがベターです。

これで使用準備は完了。

あとは着用すればOKです。前はこんな感じで胸部をカバー。

背後から見ると普通の小型リュックを背負っているような印象で、町中で見かけても違和感ゼロ。

横から見たところ。ペットボトルを1本背負っているだけなので、膨らみも目立ちません。

次は実際に動かして使ってみます。
<つづく>
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