世界最大のニンテンドー3DSを自作した猛者が現れる、巨大なだけでなく3D立体視もしっかり再現

任天堂の携帯ゲーム機として累計販売台数7594万台を記録したニンテンドー3DSを巨大化させることに、YouTubeチャンネルのBigRig Createsが挑戦しています。
I made the world's largest 3DS - YouTube

BigRig Createsが作成した世界最大のニンテンドー3DSがコレ。自作のニンテンドー3DSでもあります。

オリジナルのニンテンドー3DSと同じように専用タイトルをプレイすることが可能で、巨大なボタンや巨大なタッチスクリーン、巨大なスライドパッドも搭載しており、上部のスクリーンも3D立体視を実現してくれます。



ベースとなったのは、BigRig Createsが2022年に自作した超巨大ニンテンドーDSです。

BigRig Createsと同じく自作のガジェットなどを作成している@SWIMMlNさんの、巨大ニンテンドー3DSに触発されて世界最大のニンテンドー3DSの作成をスタートさせたそうです。

BigRig Createsが巨大ニンテンドー3DSを自作する際に掲げた目標は、「折りたたみ可能な巨大トップスクリーンの実装」「実際に機能する立体視の実装」「実際に機能する巨大スライドパッドの実装」「実際に機能するソフトウェアの実装」の4点。

というわけで、BigRig CreatesはまずFacebookのMarketplaceで中古の3Dテレビを探し、これを購入。

次に、テレビを壁掛けするためのマウントを購入。このマウントは通常、テレビを以下のような形で壁掛けするためのものです。

しかし、ニンテンドー3DSのように縦方向に折りたたみできるスクリーンにしたかったため、以下のように通常とは異なる角度で設置して利用したそうです。

マウントをテレビに取り付けた様子。

さらに、ホームセンターで木材・ロープ・ネジなどの材料を購入。

BigRig Createsのアイデアは「スツールにマウントごと3Dテレビを固定する」というもの。この取り付け作業には「最低でも2人以上の手が必要だった」とBigRig Createsは語っています。

3Dテレビには3D立体視を実現するためのテクノロジーに「パッシブ方式」と「アクティブ方式」の2つがあります。アクティブ方式は偏光フィルター付きのメガネを通して左右の目に別々の映像を映すことで、立体視を実現するというもの。

もうひとつのパッシブ方式は、インターレース画像を走査線1ライン毎に右目と左目に交互に映し出すことで立体視を実現するという方式です。

これに対して、ニンテンドー3DSは3Dメガネなしでも3D立体視を実現可能なパララックスバリア方式を採用しています。これはパララックスバリアと呼ばれる障壁を設けることで左右の目に入ってくる映像を分離し、両眼視差を生み出すというもの。しかし、この方式には「小さなモニターでなければ機能しない」という欠点があるそうです。なお、BigRig Createsが巨大ニンテンドー3DSを自作するために購入した中古の3Dテレビは、アクティブ方式を採用していたそうです。

BigRig Createsはニンテンドー3DSのエミュレーターとして「citra」を利用しています。その理由は、唯一グラフィックのアップスケーリングに対応しているエミュレーターであったためです。

ただし、citraはニンテンドー3DSのメイン画面のみエミュレートしており、下のサブ画面を出力することができなかったそうです。そこで、citraのソースコードからニンテンドー3DSの下の画面の映像を抽出するためのプログラミングを作成し、下の画面の映像も出力できるカスタム版citraをBigRig Createsは作成しています。

というわけで、サブモニターの出力にも成功。

続いて巨大スライドパッドの作成に取り掛かります。ベースとなったのはまさかのスマートフォンです。

特殊で高価な導電性フィラメントを準備。

これを巨大スライドパッドの先端に巻き付けます。

するとスマートフォンの画面を巨大スライドパッドで操作可能となりました。

あとはスマートフォンをケースで覆います。


そして輪ゴムを用意。

スライドパッドを固定。

これで完成です。

スライドパッドを動かしても輪ゴムの力で中央に戻ります。

実際に3Dメガネを装着して巨大ニンテンドー3DSをプレイしている様子が以下。

ボタン部分にはさりげなくL/Rボタンも実装されています。

スーパマリオ3Dランド

大乱闘 スマッシュ ブラザーズ for ニンテンドー 3DS



ポケットモンスターXなど、ニンテンドーDSや3DSの名作を巨大ニンテンドー3DSでプレイしています。

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