掃除しないとキッチンの油などがどんどん汚れとしてたまっていく「排水管」の清掃を依頼してみたよレポート

住宅の周りに張り巡らされた汚水用の排水管はキッチンや洗面所などから出る汚れをどんどんため込んでいってしまうことがあります。いつまでも掃除しないととんでもない悪臭を放ってしまったり、排水管が詰まってしまったりする可能性も。GIGAZINE編集部でも同様の経験をしたので、専門の業者に依頼して排水管をサッパリきれいに清掃してもらうことにしました。

そもそも排水管を清掃しようとなった経緯はこんな感じ。2020年の梅雨の時期、GIGAZINE編集部キッチンの排水溝がある日突然詰まり、水が流れなくなりました。その時の様子は以下の動画で確認可能です。

GIGAZINE編集部キッチンの排水溝、詰まる - YouTube

排水溝に備え付けられていたパーツを外すと流れるようになったのでしばらく外して使っていたものの、同じような詰まりが何度か続いたので「もっと根本的なところに原因があるのでは」ということに。

そこで市指定の水道業者に調査に来てもらうことにしました。業者が社屋の周りをいろいろ探し回ったところ……

排水管を発見。ふたを開いて見てみると、汚水がたまって悪臭を放っている状態でした。本来であればここの水がしっかり流れていなければならないとのことで、清掃をお願いしました。

スコップで掘り出し……

中のパイプを取り外したところ、詰まっていた汚水が一気に流れ出しました。

よく見ると、排水管の壁面に白いドロドロしたものがこびり付いているのが分かります。これはすべて「油」や「脂肪」で、これが詰まりの原因とのこと。長年清掃していなかったので、年々汚れが蓄積されていました。そんなわけでGIGAZINE編集部は1年に1回、排水管の清掃をお願いすることにしたのでした。

そして2022年の今回も清掃の時期がやってきたというわけ。例年お願いしている清掃業者は依頼の電話から2日後で予約を取ってくれて、非常にスムーズに事が進みました。清掃に来てくれた業者が持って来た道具はこんな感じで、エンジンやホース、水をためるおけなどがあります。

問題の排水管がつながっている場所がコレ。「排水マス」と呼ばれる、排水管と排水管をつなぐ役割を持つものです。ふたを開けてみると……

見事にドロドロ。白い油汚れがたまっているのが分かります。

早速業者が手に取ったのが以下のような細くて長いホース。

先端はこんな感じになっており、水を奥から手前に向けて逆噴射できるようになっているそうです。このホースを排水管の奥の方まで挿入し、汚れを水流で手前に押し出すとのこと。

おけに水をためて……

エンジンを始動して清掃準備完了の模様です。

まずは屋内につながる排水管にホースを挿入。

排水弁を開いて水が噴射されると、すぐに奥の方から水が流れ出てきました。

数分もすると水がこんな感じに真っ黒に。

スコップも使い、汚れを徹底的にこそげ落としていきます。

これは排水管につながれていたパイプ。コケや水アカがびっしり付いていました。

ちなみに流れる水がどこに行くのかというと、排水マスにある排水管を通り……

すぐ近くにある汚水用の排水管と合流。

そして、道路にある排水管へと流れていくわけです。

実際に水が流れている様子は以下の動画で確認できます。

家庭の排水が流れ込む排水管を清掃している様子を撮影 - YouTube

10分ほどで排水マスの清掃は終了。かなりきれいになり、マスの「底」が見えるほどにまで水が澄んでいました。

続いて住居の周囲に張り巡らされた汚水管を清掃する作業に入ります。先ほど清掃した場所から住居の奥にかけて排水管にアクセスできる排水マスが点在しているため、これらのふたを全部取り外し……

穴1つ1つにホースを順番に入れ、先ほどと同じように水で流していきます。

実際に流している様子はこんな感じ。内部はあまり汚れていないのか、はたまた汚れがすぐさま流されてしまったのか、のぞいたときには水はきれいな色をしていました。

家庭の排水が流れ込む排水管を清掃している様子 - YouTube

こんな感じで住居の奥から道路側にかけて全部で7箇所ある排水マスすべてにホースが通され、汚れが水で洗い流されていきました。

その間にパイプも清掃。パイプの中にも油などの汚れがたまっていました。

およそ1時間ほどかけて清掃は終了。料金は税込2万7500円でした。