ゲームデベロッパーがXbox Series Xの進化したゲーム開発について語る

Microsoftが2020年11月10日(火)に発売する次世代ゲーム機の「Xbox Series X」について、実際にXbox Series X向けタイトルを開発するゲーム開発者が、次世代ハードを用いた開発の印象を語っています。

Inside Xbox Series X Optimized: Maneater - Xbox Wire
https://news.xbox.com/en-us/2020/10/23/inside-xbox-series-x-optimized-maneater/

Dev Behind Shark Simulator Maneater Says Xbox Series X's SSD Is Very Impressive - GameSpot
https://www.gamespot.com/articles/dev-behind-shark-simulator-maneater-says-xbox-series-xs-ssd-is-very-impressive/1100-6483724/

すでにリリースされているゲームの中で、Xbox Series X向けに最適化して配信することが予定されているものが30タイトル以上存在します。その中のひとつがサメシミュレーターの「Maneater」です。

Maneaterの開発元であるTripwire Interactiveでプロダクトディレクターを務めるデイビット・アマタ氏が、Microsoftの独自メディアであるXbox WireにXbox Series Xの利点について語っています。

アマタ氏はXbox Series Xに内蔵されたSSDの速度について、「過小評価することはできない」と語っています。Maneaterの開発においてもXbox Series XのSSDは大きな利点となったそうで、「ゲームを視覚的に印象的なものにするための自由度が広がり、読み込み時間が短縮され、レンダリング可能な距離が長くなりました」とアマタ氏は語っています。

また、アマタ氏はXbox Series Xでゲームを開発することで最も恩恵を感じた機能として、「レイトレーシング」を挙げています。アマタ氏はManeaterにレイトレーシングを導入することについて「大きな努力だった」と語っており、レイトレーシングでManeaterの世界の水をさらにリアルに見せることができるようになったことを誇っています。

加えて、アマタ氏はXbox Series X向けの開発について、「既存のゲーム機では不可能だったレイトレーシングや60fpsを実現できることは非常にエキサイティングです。幸い、既存の開発ツールとパイプラインは新しいハードウェア(Xbox Series X)と互換性があるため、Xbox Series Xの開発に移行することは比較的シームレスな経験でした。これにより、新しいハードウェアでゲームを非常に迅速かつネイティブに実行できるようになります」と語りました。

さらに、ManeaterはXbox Series Xで登場した新機能である「Smart Delivery」に対応しています。Smart DeliveryはXbox Oneで購入したゲームを、追加費用なしでXbox Series Xでもプレイできるようになるというもの。アマタ氏はSmart Deliveryについて「前世代にはなかった方法でプレイヤーを優先する素晴らしい機能」と語り、Maneaterのファンを次世代ゲーム機にも拡張できるとしました。

加えて、Xbox Series Xのハードウェアとしての性能が向上したことで、「これまでのハードウェアでは実装できず、泣く泣くさまざまなアイデアを犠牲にする必要がありました。しかし、Xbox Series Xではゲーム機の限界が大きく引き上げられたため、Tripwire Interactiveが次にリリースするタイトルでは、我々のビジョンを完全にゲームの中に落とし込むことができるという点に非常に興奮しています」とアマタ氏は語っています。