1億円相当のiPhoneと偽iPhoneとを保証により交換した男が逮捕へ

学生ビザでアメリカに入国した中国人の男2人が、何千台もの偽造iPhoneを輸入し、それらを「電源が入らない」という理由でAppleに送りつけ、保証により新しいiPhoneと交換したとして逮捕されました。裁判所の文書によると、Appleが交換した新しい本物のiPhoneは89万5800ドル(約1億円)相当だったとのこと。

United States of America v. Yangyang Zhou / Quan Jiang | Special Agent | United States Government

Counterfeit Apple iPhone scam tied to China, Oregon college students, feds allege - oregonlive.com
https://www.oregonlive.com/crime/2019/04/counterfeit-apple-iphone-scam-tied-to-china-oregon-college-students-feds-allege.html

2 Oregon students returned thousands of fake iPhones, costing Apple $900,000, feds say - The Olympian - BusinessTelegraph
https://www.businesstelegraph.co.uk/2-oregon-students-returned-thousands-of-fake-iphones-costing-apple-900000-feds-say-the-olympian/

College students allegedly scammed Apple out of nearly $1M in iPhone replacements - The Verge
https://www.theverge.com/2019/4/4/18295920/apple-iphone-scam-oregon-replacement-counterfeit-chinese-phones

Yangyang ZhouとQuan Jiangという2人の被告人は保証によって手に入れた新しいiPhoneを中国で販売するために輸出して利益を得ていたと伝えられています。計画にはJiangの母親も含まれており、Jiangの母親は中国で得た利益をアメリカにあるJiangの口座に振り込んでいたとのこと。検察官によるとZhouはオレゴン州立大学でエンジニアリングの学位を取得したばかりで、Jiangはリン・ベントン・コミュニティ大学でエンジニアリングを学んだという人物。2人は送られてきたiPhoneが偽造だとは知らなかった、と主張しています。

しかし、Jiangは過去に違法な偽造品売買や通信詐欺を行ったとして告訴されており、Zhouも同様に、違法に物品を輸出したとして2018年に告訴され、GPSによる監視下にあります。一方、2人は偽造罪により連邦政府の摘発に直面していながら、拘禁されてはいない状態です。

アメリカ合衆国国土安全保障省は本件について、「2人の計画が機能したのは、Apple Storeの従業員が電源の入らないiPhoneが正規品か偽造品かを確かめられないためです。しかし、製品が保証によりカバーされていると主張されれば、Appleの交換サービスは行われます。Appleは交換の際に購入証明を求めることがありません」とコメントしました。

Jiangが保証を主張した3069台のiPhoneのうち、Appleによる交換が認められたのは1493台。iPhone1台につき600ドル(約6万7000円)として、合計でAppleは90万ドル(約1億円)を失った計算になります。2017年6月・7月にAppleはZhouに対し違反行為の停止通知書を送り、JiangはAppleが自分たちの行動に気づいたことを知りましたが、この通知に対しJiangは反応しませんでした。

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韓国では1億円相当の偽Appleアクセサリーが押収される事件も報道されています。

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