いじめられっ子を厳ついバイク乗りたちが集団登校状態でエスコートしていじめを解決

全国の学校で問題化しているいじめ問題ですが、早急な解決が叫ばれて久しいにもかかわらず、テレビではいじめのニュースが後を絶ちません。いじめられている個人の力だけでは解決に向かわせることが困難ないじめ問題について、バイク乗りのグループがいじめられている少年をエスコートして一緒に登校し、いじめに立ち向かったムービーがYouTubeで公開されています。
How a Biker Club Helped Stop Bullying

インディアナ州に住むフィリップ・ウィリアム・ミック君は、小学校の2年~5年までずっといじめられ続けていたそうです。

いじめられ続ける日々は本当につらく、フィリップ君も「どうにかしなければ」と思ったそうです。

フィリップ君の両親は、学校に通う他の生徒の親と比較すると経済的に恵まれておらず、最初は「着ているものが貧乏くさい」という理由からつまはじきにされたとのこと。

フィリップ君に対する中傷は次第に体型のことへ移っていきました。

フィリップ君の相談を受けた母親は、知り合いのブレットという男性に相談したとのこと。ブレットは街にあるバイク乗りグループの一員であり、グループ全員でフィリップ君の力になり、協力してフィリップ君へのいじめをやめさせることを約束したそうです。

中央のひときわ体格のいい男性がブレット・ワーフィールドさん。

ブレットさんはUME(United Motorcycle Enthusiasts)というバイク乗りグループのリーダーを務めており、グループでは一緒にツーリングをしたり、地域のチャリティー活動に参加したりしているとのこと。

「俺たちは仲間だ」とブレットさんは言います。

フィリップ君と一緒に登校する最初の日、UMEのメンバーとフィリップ君はレストランで待ち合わせました。

UMEのコスチュームに身を包んで登場したフィリップ君に、メンバーは拍手喝采。

みんなでフィリップ君を受け入れます。

UMEはフィリップ君と一緒に登校することで、いじめはかっこ悪いことだと口で言うのではなく、行動で示すことにしたとのこと。

「俺たちが君を愛してるってことを、ちゃんと知って欲しい」

真剣な表情でメンバーの言葉を聞くフィリップ君。

フィリップ君は「僕と友達になりたいと思っている子が、きっと学校にもいるはずだ」と思えるようになったと言います。

「最初にバイクに乗せてもらったときは、空を飛んでいるみたいな気分だった」

「多くの子どもが『いじめることは大人っぽい』と思っているかもしれないけど、それは違う」とフィリップ君は語りました。

「本当の大人は、わざわざ自分より弱い者をいじめて大人になろうとしないはずです」

ブレットさんは、大人のほうからも子どもたちにより注意を払って欲しいと考えています。

「子どもに共感する能力を教えて、あなた自身も子どもに対して心を開いて接するんです」

「あなたが子どもを愛しいと思うその心が、すべてを解決してくれるはず」

・関連記事
いじめに対する意識向上のためバーガーキングが「店員がワッパーを潰して提供」する試みを実施 - GIGAZINE
生まれつきあごがない少年が自分の「声」を見つけるまでの物語 - GIGAZINE
クリント・イーストウッドが学校でいじめられそうになった時に何をしたのかを語る - GIGAZINE
キアヌ・リーブスが情熱を注ぎ込む完全オーダーメードのバイクメーカー「Arch Motorcycle」とは? - GIGAZINE
スクールカースト上位やリア充でなくてもよい、幸福な人生になる人は少年少女時代に「ある特徴」を持つ - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 乗り物, 動画, Posted by log1h_ik
You can read the machine translated English article Resolve bullying by escorting in a state….