フェスやイベントでゲットしたリストバンドを着け続けるとどれくらいバクテリアが繁殖するのかを検証

フェスやイベントなどでゲットしたリストバンドを思い出の品として肌身離さずつけていると、時を追うごとにどれくらいバクテリアが増殖するのかを検証するムービー「How dirty are festival wristbands?」が公開されています。常に身につけているリストバンドは想像以上にバクテリアまみれであるようです。
How dirty are festival wristbands? - YouTube

フェスやイベントで手に入れたリストバンドを身につけたままにしている人は「Listner(リストナー)」と呼ばれます。

時間がたつとリストバンドがどれくらい不潔になるのかを検証するのが今回の実験。

被験者は大量のリストバンドをつけたままのダニエルさん。

大量のリストバンドの中から、2009年、2010年、2016年のものを選んで検証してみます。

実験を行うのはシドニー大学で微生物学を研究するニック・コールマン博士。

博士にダニエルさんのリストバンドを手渡す二人。

2009年産のものは、ぼろぼろで原形をとどめていない状態。

3本を並べるとこんな感じ。上から、2009年、2010年、2016年のリストバンドで、素材によってもくたびれ具合は大きく異なるようです。

参考までに女性インタビュアーがしているほぼ新品のリストバンドも実験に混ぜてみます。

「予想できる結果とは?」という質問を受けたコールマン博士の回答は、「大量のバクテリアが繁殖しているでしょう」というもの。

人間の健康に有害なバクテリアも含まれているだろうという予想を聞いて、インタビューはこの表情。

特殊な液体につけられたリストバンドは……

ボルテックスによって攪拌されます。

攪拌した後の液体は、リストバンドの汚れで濁っています。

リストバンドの汚れを取りだした液体を、寒天培地の上に垂らしたら……

数日間、保温器で保管します。

初日にはこんな状態だったシャーレーは……

日を追うごとにバクテリアが現れて色が濃くなっていきます。

ということで、3つのリストバンドに付着していたバクテリアの培養試験が完了。

「あなたのリストバンドが最悪でしたよ」というコールマン博士の言葉に固まる女性ですが、これはジョーク。

シャーレーで何が起こっているのかというと、異なる種類のバクテリアが浮かび上がって色が変わっているとのこと。

黄色なのがマイクロコッカス属のバクテリア。これは有毒ではありません。

しかし、白く広がっている細菌は有毒なもの。また、細菌同士が殺し合って、生息エリアを広げる競争をしているとのこと。

2016年のリストバンドのシャーレーは比較的きれいです。

ということでバクテリアの数は、2009年が2億匹、2010年が6億匹、2016年が8万匹となりました。

「リストバンドを着け続けている人をどう思いますか?」という質問に……

「有毒なバクテリアがいて時間を経ると増えるのは確かです。リストバンドは切り捨てて、思い出だけとっておきましょう」とコールマン博士は答えました。

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