「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の迫力シーンがどうやって作られたのかわかるムービー

映画「スター・ウォーズ」シリーズ最新作として公開された「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は、監督のJ.J.エイブラムスが究極のリアリティーを追求したことから、多くのシーンで実写の映像が使われていますが、宇宙という題材のためCGを使って作られたシーンもあります。その「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のCGがどのように作られていったかがよくわかるムービーが公開されており、ファンでなくとも一見の価値があります。
Star Wars: The Force Awakens - Exclusive Breakdown Edit - YouTube

今作から登場したBB-8は、実際にモデルが作られました。

実際のモデルに頭部のCGを付け加えます。

BB-8の背後にあった機材などが修正されました。

以下の画像を見ると、BB-8がサムズアップするシーンがどうやって作られたかよくわかります。

レイとフィンがミレニアム・ファルコンに乗り込むシーンは、グリーンバックで撮影。

ミレニアム・ファルコンの3Dモデルが登場。

修正を加えながら細部が調整されていきます。

このままだたCGとバレバレ。

そこに質感を加えるような加工が施され、背景に煙が追加されました。

これが完成シーンです。

斜めになりながら滑空するミレニアム・ファルコン。

人を消すと、多くの部分がCGだということがわかります。

カメラがググッとミレニアム・ファルコンに接近。

灰色だったボディが白色になり、赤いペイントが追加されていきます。

さらにちょっと汚れている塗装感がプラスされ、ライティングが施されます。

こうやって実写のような大迫力のシーンが生まれたというわけです。

さまざまなパーツが四方八方から集まり始めました。

一体何を作っているところでしょうか?

段々と完成に近づき……

ここまできたら映画を鑑賞済みの人ならわかるはず。

これは墜落したスター・デストロイヤーでした。

スター・デストロイヤーだけでも、ものすごい量のパーツが使われているということ。

TIEファイターに追いかけられるミレニアム・ファルコンが、墜落したスター・デストロイヤーの中に飛び込んで逃げ切ろうとするシーン。通称ファルコンチェイスと呼ばれる場面です。

アングルがグルグルと回転しながら特殊効果を使う様子が映し出されます。

ファルコンチェイスでミレニアム・ファルコンが手前から奥に向かって飛行するシーン。

このシーンはフルCGです。

CGで作成されたスター・デストロイヤーに……。

砂がかぶせられていきます。スター・デストロイヤーに壊れていたり砂をかぶっていたりする要素を追加して、エンドアの戦いから30年間放置されていたことを表現しているわけですが、ボロボロ過ぎたり、砂に埋もれ過ぎたりしてしまうとスター・デストロイヤーかどうかの判別がつかないので、その辺りのバランスが重要とのこと。

こちらもファルコンチェイスのシーン。

完成シーンからCG作成プロセスを巻き戻す形でムービーが進むので、砂の隆起や色がどんどんなくなっていきます。

スター・デストロイヤーの大きな部品が消え去り……

砂漠とミレニアム・ファルコン、そして影のみが残されました。

画面の上からパーツが降り注いで……

墜落したスター・デストロイヤーが作られてきます。

スター・デストロイヤーの完成。

ライティングや質感などを修正し……

手前の左側に墜落したXウィングを加えれば、レイがポッドに乗って爆走するシーンができるというわけ。

レイがスター・デストロイヤーの艦内で、売るとお金になりそうなモノを探しているところ。

実写部分を取り除くとこう。

特殊効果を追加。

そこにグリーンバックで撮影した実写映像を加えます。

完成。

ものすごく大きなスター・デストロイヤーのエンジン部。

初期段階のCG。

色やライティングが加わるだけで印象がガラリと変わります。

ボロボロの質感や砂漠の特殊効果などが加えられました。

墜落したスター・デストロイヤーが砂漠に横たわっているところ。

CGで作成された部分がどんどん取り除かれていきます。

ついに背景の砂漠までがなくなり始めました。

撮影した砂漠の実写映像。

実写の映像にさまざまな特殊効果を付与していくというわけです。

明らかに浮いている衣装を着た人こそ……

女優のルピタ・ニョンゴです。モーションキャプチャーを使って撮影されたニョンゴは……

伝説の女海賊マズカナタになりました。

マズカナタは、表情をリアルタイムで反映するFaceshifと、CG制作を担当したILMの特殊技術を使って作られているとのこと。

マズカナタが完成していく様子はまさに圧巻の一言。



映画館で見た人の中にCGと気づかなかった人がいそうなくらいリアルな動きをしています。

ニョンゴの顔の3Dモデル。

全体が左右に引っぱられるとマズカナタに変身。

斜めのアングルで見るとこう。


マズカナタの目がギョロギョロと動きます。

こちらは口をとんがらせているところなのですが、口だけではなく顔全体の筋肉が連動して動いているのがわかります。

マズカナタの目によっていくと……

目だけが大きくなりました。

これはマズカナタがフィンの心の中を読み取るシーンです。

マズカナタのCGを作成するため、実物のモデルが作成されています。

ムービーには説明がないため、以下の画像に写っているマズカナタが実際のモデルかCGか判断できないのですが、それくらいCGのレベルが高いということかも。現に、ILMのスタッフでさえも映画を見たときに実写かCGか気づかないシーンがあったそうです。

これは一体何のシーンでしょうか?

背景に雪山が追加され、ファースト・オーダーの基地が出現。

大きなプラットホームのようなものが追加されました。

上からTIEファイターやストームトルーパーがシャーッと降り注ぎます。

煙やライティングが加えられ、ファーストオーダーの軍隊のシーンが完成。

ファーストオーダーと戦うレジスタンスの兵士がXウィングを操縦しているところ。

背景が真っ青になりました。

他の要素がなくなり兵士だけに。

兵士のヘルメットにブラスターの緑がかった色が加えられ、Xウィングの操縦席が追加されます。

操縦席全体が緑がかり、窓の外にXウィングの機体が加えられました。

この映像は飛行するXウィングの操縦席のシーンに使われ、実際の映画だとかなり引いたショットで映し出されていたところです。ほとんど見えないような部分でも、ものすごく作り込まれていることがよくわかります。

最後はミレニアム・ファルコンが海面スレスレを飛行して水しぶきが舞うシーン。

飛行するミレニアム・ファルコンの衝撃によって波立つ海はCGです。

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」には水しぶきや煙といった自然物の特殊効果を専門に扱うスタッフがおり、CGを使ってもリアリティーあふれる映像を作れるようにこだわりまくっているそうです。

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