「ウォレスとグルミット」「ひつじのショーン」のクリエイター陣が手がけた360度ぐるぐる回転できるクリスマスアニメーション「Special Delivery」

サンタクロースとおじさんのコミカルな追いかけっこを描いた、クリスマス向けショートアニメーションが「Special Delivery」です。このムービーはGoogleの技術開発チームGoogle ATAPの手がけるムービープロジェクト「Google Spotlight Stories」の最新作で、ムービーの再生中に視点を360度ぐりぐり動かすことが可能なアニメーションとなっています。

Google Spotlight Stories Presents: Special Delivery - YouTube

雪かき作業中に、かわいらしい鈴を見つけたおじさん。

おじさんが右側へトコトコ歩いて行くのに合わせて、マウス操作で視点を右へ動かすと、おじさんが鈴を家に持ち帰って軒先の植木鉢に飾り付けていました。

家の中に入って植木鉢の鈴が揺れるのを見ていたおじさんですが、突如上空から雪の塊がドカン！と落下してビックリ。

あわてて外の様子を見に行くおじさん。どこから雪が落ちてきたのか探していると……

おじさんの上にも雪の塊がドスン。

上空へ視点を動かすと、雪を落とした犯人は、クリスマスのプレゼントを届けにやってきたサンタクロースでした。

煙突の影に隠れたトナカイと一緒に、プレゼントリストを確認するサンタさん。

しかし、おじさんは「植木鉢を台無しにしたサンタを許すまじ」ということで、屋根に上ってサンタクロースを追いかけていきます。

早足のサンタは次々とプレゼントを配達していきます。一方、屋根の上でサンタを見失ってしまったおじさん。

屋根から降りようとしますが、階段でツルンと足を滑らせてこけてしまいました。その隙に、サンタは隣の部屋へすたこらさっさと移動。

おじさんが起き上がって部屋を見てみると、サンタの帽子が部屋の中で動いているのを発見してビックリ仰天。

すかさず部屋に突入しますが、正体はなんとサンタ帽をかぶった番犬でした。おじさんと番犬がやり合っている隙を見て、サンタは2階へ降りていきます。

おじさんもサンタの後を追いますが、部屋の中でサンタを見失ってしまいました。

あきらめて部屋から出て行くおじさん。しかし、サンタは天井に身を潜めていたのでした。

イルミネーションのケーブルを器用に渡って、隣のアパートへ軽快に飛び移るサンタ。おじさんはまたもやビックリ仰天です。

サンタは軽い身のこなしでバルコニーに着地。

おじさんはサンタを追いかけて広場へ降りてきますが、雪に隠れたサンタを見つけることができません。

雪だるまに隠れて身を潜めるサンタ。

そしてサンタは器用に雪だるまから足を出して、ピューっと走り去ってしまいました。しかし、サンタの全く気付かずに広場を探し続けるおじさん。

サンタは、カラフルな扉のアパートにプレゼントを届けに行きます。

扉がバタンと閉まる音を聞いて、ようやくサンタの居場所に気付いたおじさん。

あわててアパートへ向かい、おじさん、サンタ、番犬の追いかけっこが始まります。

6つのドアのうち5つを開き、右下の部屋にサンタを追い込んだおじさん。この後おじさんはサンタを捕まえることができたのか、また、サンタはおじさんに見つかることなく無事にプレゼントを配達できたのかは、実際にムービーで確認してください。

なお、ムービーは再生中にいつでも360度好きな方向にぐりぐりと動かすことができるので、視点を変えることで、おじさんとサンタ以外にもアパートの住人が生活している様子を見ることができます。例えば以下の場面は、おじさんの家の向かい側で演奏会が行われている様子。また、スマートフォンとGoogle Cardboardを使えば、VRムービーとして楽しむことが可能です。

「Special Delivery」は、クレイアニメ「ウォレスとグルミット」や「ひつじのショーン」を手がけるAardman Animationsが制作したもの。以下からメイキングムービーを見ることが可能となっています。

Google Spotlight Stories: The Making of Special Delivery - YouTube