アイルトン・セナが記録した世界最速の走りを光と当時のエンジン音で再現

「アイルトン・セナが残した走行データから、24年前のエンジン音が甦る。」ということで、1994年にレース中の事故で亡くなったF1ドライバー“音速の貴公子”アイルトン・セナが、1989年に記録した当時の世界最速ラップを光と音とで再現したムービーが公開されています。
Ayrton Senna 1989
http://www.honda.co.jp/internavi-dots/dots-lab/senna1989/
アイルトン・セナは1989年、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリの予選で、当時の世界最速ラップである1分38秒041をたたき出しました。ホンダは1980年代から走行中のエンジンやアクセルの状態を記録・解析するテレメトリーシステムを導入していたので、このセナの記録も残っていました。
そこで今回、「Ayrton Senna 1989」プロジェクトの1つとして、セナがどれぐらいアクセルを開いていたのか、回転数はどれぐらいだったか、マシンはどれぐらいのスピードを出していたのかということを解析して、そのときにセナが走ったとおりのデータを再現。鈴鹿サーキットのコース上にLEDライトとスピーカーを設置して、セナの走行を光と音で表現しました。
Sound of Honda - Ayrton Senna 1989 - - YouTube
「Sound of Honda」

「Ayrton Senna 1989」

「アクセルやエンジンの動きを記録して解析する『テレメトリーシステム』」

コース上に並べられていくスピーカー

「1980年代、Hondaはこの技術をF1に導入し世界を席巻した。」

「1989年 F1日本グランプリ予選でアイルトン・セナが樹立した世界最速ラップ」

「走行データに刻まれたあの日の軌跡から」

「24年前のエンジン音が甦る。」

ということでライトとスピーカーが設置完了、日の落ちた鈴鹿サーキットでカウントダウンが行われました。

多くの人がスタンドから見守ります。

光がスタートラインから動き出し、エンジン音が響き渡ります。

直線では素早く、カーブでは緩やかに光は進んでいきます。


走行データはこんな感じ


カメラの前をあっという間に遠ざかっていく光

スタンドで観戦している人には著名な人も多く、たとえばF1ジャーナリストでフジテレビF1中継の解説者として知られている川井一仁さんの姿も。

最後は……

タイヤに見立てた2本の光が決勝線を越えていくという演出も。

「あの日、セナの走りを支えていた技術を」

「今、すべてのドライバーのために。」

このテレメトリーシステムが今のインターナビを生んだというわけです。

「HONDA The Power of Dreams」

メイキングムービーでは当時のセナのことをレースエンジニアの木内健雄さん・澤戸寛明さん、ジャーナリストの川井一仁さん・今宮純さん、カメラマンの熱田護さん・金子博さんらが語っているほか、プロジェクトに携わったプログラマーの真鍋大度さん、サウンドデザイナーの河村知之さん、サウンドディレクターの澤井妙治さんらが今回の仕事についてコメントしています。
【メイキング】Sound of Honda - Ayrton Senna 1989 - - YouTube
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