膨らませて水をかけるとコンクリートのように硬くなる防火・防塵・防水テント「Concrete Canvas Shelters」

水をかけると硬化する特殊な繊維素材を使用し、膨らませて水をかけることでハンマーでたたいても割れないほど強く、火を付けても燃えない、断熱性やセキュリティも備えたテントっぽいシェルターを設置できるのが「Concrete Canvas Shelters」です。
I Didn't Know That - Concrete Tent - YouTube

男性が持っているのがコンクリート・キャンバス・シェルターの素材であるコンクリート・キャンバス。繊維でできており、水をかけていない状態だとグニャグニャと曲げることが可能なのですが、いったん水をかけるとコンクリートのように硬い素材に変化します。

ということで、実際にコンクリート・キャンバス・シェルターを膨らませてみます。

まず、シェルターの入っている防水シートに切り目を入れ……

中にホースを差し込みます。

シェルターを膨らませた後に水をスプレーしていくことも可能なのですが、今回はシェルターのサイズが大きいため、先にビニール内を水で満たし、素材をぬらしていくようです。

次は空気を入れる作業。

シェルターのサイズが大きいため、空気を入れつつ車でけん引してシェルターを広げます。

むくむくと膨らんできました。

徐々に形が作られていき……

扉の姿が現れ、完成。

前から見るとこんな感じ。

ハンマーでガンガンたたいてもビクともしません。

バーナーで炙っても平気。

内側はまったく熱くなりません。

これはイギリスのConcrete Canvas社の製品で、もともと軍事用に開発されていたもの。作業をするのが初めてという人でも、大人が2人いれば1時間以内に25平方メートルのシェルターを設置することができ、放水後24時間で使用可能になるとのこと。値段は公表されておらず、「欲しい!」という人はメールで直接注文する形となっています。
Concrete Canvas - Rapidly Deployable Infrastructure
http://concretecanvas.co.uk/

シェルターの中にはたっぷりと空間があります。

中にテントを複数張れる広さ。

デスクを並べて臨時のオフィスとしても使用可能です。

場合によっては目立たないようにするため、土や木をかぶせてシェルターを隠します。

雪がつもっても問題なし。断熱性があるので、外気が冷たくても影響されません。

小さいサイズのシェルターもあります。

シェルターにオイルをかけ火をつけても問題ない、ファイアー・プルーフ仕様です。

耐久年数は10年、ドアにカギもついているのでプライバシーも守られ、災害など緊急時の仮設住宅としてはかなり有用です。
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