へろへろのデッサンをそのまま立体化した椅子「Left-handed Rietveld Chair」

名作と呼ばれる椅子を利き手の逆の左手でデッサンした、上のへろへろの線画を実際に立体化した作品が「Left-handed Rietveld Chair」です。
書道などでもお手本を横に置いて練習したりしますが、あえて左手で書いたことで、何とも言えない不完全さが表現されていて、眺めていると不思議な気持ちになります。
「Left-handed Rietveld Chair」の実物写真と、お手本となった椅子との比較は以下から。Left-handed Rietveld Chair, Julien Berthier
これがアーティスト・Julien Berthier氏によって作られた「Left-handed Rietveld Chair」(2007年)

横から見ると、座面の微妙なゆがみや背板のねじれがよく分かります。

制作途中の1コマ。椅子にあるまじき有機的な骨組みですが、これはしっかり左手によるデッサンをなぞっているためです。

3つ並べるとその曲線のランダムさが際だって見えます。座ったらものすごい違和感がありそうです。

デッサンを見ると、よくこれを元にして椅子をくみ上げることができたなと感心してしまいます。

ちなみにこちらがお手本となったGerrit Rietveld氏制作の椅子・「Red and Blue Chair」。ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。直線のみで構成された椅子なのですが、Julien Berthier氏はそのコンセプトに対して、フリーハンドの有機的な線を強調してまねることでオマージュ作品として成立させたのかもしれません。
Red and Blue Chair - Wikipedia, the free encyclopedia

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in アート, Posted by darkhorse_log
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